ニコるん(藤田ニコルさん)ら、ときおりメディアを賑わす芸能人によるベンツお買い上げニュース。実はこれ、メルセデス・ベンツ中野のセールスマンであり、YouTuberでもある「現役ベンツ販売員のぼる」氏がしかけたもの。どうしてYouTubeを始めたのか? 番組作りの手順や苦労、そして評判は? あれこれうかがいました。
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いちどYouTubeプレミアムを契約してしまったが最後、もうCMが挟まる無料コースには戻れなくなった熊山です。
読者のみなさんにも一人や二人、お気に入りのクルマ系YouTuberがいらっしゃるかと存じますが、実は西東京エリアでメルセデス・ベンツの正規ディーラーを展開する宮園輸入車販売にもYouTuberが在籍していることをご存知でしょうか。
それが「現役ベンツ販売員のぼる」。そう、チャンネル名の通りメルセデス・ベンツ中野に勤務する現役セールスマン・大竹昇氏(以下、のぼるさん)です。
2021年2月にスタートしたばかりのため、動画本数も登録者数もまだまだ少なめながら、誰もが気になる新車の紹介動画を中心に、ディーラー紹介や受付女子とのドライブトークなど番組内容はバラエティに富んでいる同チャンネル。さらに彼がもつ顧客ネットワークでニコるん(藤田ニコルさん)ら芸能人YouTuberを積極的にディーラーに招き成約にこぎつけるなど、マスメディアにも話題を提供しています。
それにしても、メルセデスのセールスマンなのに、どうしてYouTubeを始めたのでしょうか? 会社的にはおとがめなし? いろいろ気になるところをのぼるさん本人に直撃しました。
──のぼるさんは入社何年目でしょうか?
「新卒で宮園輸入車販売に入って、今年(2022年)で11年目かな?さいしょはクルマの免許すら持ってませんでした(笑)」
──愛車の遍歴は?
「最初がCクラスセダンで、次がAクラスのハッチバック。でまたCクラスセダンに戻って、いまBクラスという感じです」
──いよいよ本題ですが、どうして現役セールスマンがYouTubeを始めたんでしょうか?
「やっぱり新型コロナウィルスの影響で、今まで通りの外まわり営業ができなくなったことが大きいですね。そもそも輸入車のディーラーって入りづらいじゃないですか。でも、いま僕らが売りたいAクラスみたいなクルマは、国産車のお客さんにも興味をもってほしいので、カチッとしたイメージを変えたかったのがひとつ。ほかには、新規のお客さんって営業マンを選べないので、事前にYouTubeでキャラを知ることができたら双方のマッチングもうまくいくんじゃないかと」
──いま幅広い世代がYouTubeを観ていますしね。
「そう、あわよくばYouTubeで稼げたらいいなというヨコシマな想いもあります(笑)。でもまだ収益化できる登録者数1000人には届いていないんですけどね」
──会社的には反対されなかったんですか?
「最初は反対されましたね。『YouTubeやってる暇があったら売れよ』って感じで。なので、機材も自分で用意して」
──それでもYouTube禁止でもなかったんですね。
「従来通りの営業方法だとチラシとDMしかなくて、YouTubeは新しいマーケティングの手法で『結果が出たら認めてくれますか?』と交渉して、会社的には黙認でのスタートでした。さいわいぼくのお客さんには芸能人やテレビ関係の方が多かったので、『どうしたらもっと宣伝になるか』と知恵を拝借できたのが大きかったですね」
──その結果。
「おかげさまで『YouTubeを観た』というお客さんの来店もありましたし、その中で3〜4台は成約に至りました。芸能人のお客さんも当店を指名して買ってくれて、それがまたニュースになることも増えましたし。まだまだ再生数も登録者数も少ないのに、手ごたえはしっかりとあるので、マーケティング的には全然アリだと思います」
──YouTuber活動で大変なことは?
「やっぱり昼間の営業に影響が出ないよう、閉店後に準備して撮影して片付けしてという一連の作業が大変ですね。編集はさらに大変で、このためにMacBookとFinal Cut Proまで買ったんですけど、どうしてもマスターできなくて、いまはスマホでちまちま編集しています。だいたい撮影に2時間、編集に6時間。撮ったらすぐアップしたいから、毎回徹夜です」
──それはそれは……。お知り合いや従来のお客さんからの評判はいかがですか?
「めちゃくちゃ評判いいですね。特にぼくの動画は実用性重視なので、お客さんが知りたかった細かいポイントが分かって良かったという声をよくうかがいます」
──でも一方でネットに顔を出すとコメントでディスられたりするじゃないですか。そういうのでメンタルをやられたりしないんですか?
「コメントは全部読んで参考にしていますけど、気にしないようになりましたね」
──今後、番組内でチャレンジしてみたいことは?
「もちろんメルセデスを売るという商売ありきの話ではありますけど、自分のお客さんの芸人さんたちとドライブするとかコラボしてみたいですね」
──ひとまず登録者数1000人を目指してがんばってください。ありがとうございました!
というわけで、「現役ベンツ販売員のぼる」に興味をもたれた方は、ぜひメルセデス・ベンツ中野へお越しください。実際に店頭に立って営業してますからね!
(熊山准)
<プロフィール>
熊山准(くまやま・じゅん)
中古車情報誌『カーセンサー』(リクルート)編集部を経て、ライターとして独立。クルマに限らずおもちゃ、家電、ガジェットなどモノ全般が大好物。現在はライフワークの夕焼けハントが嵩じて東京と沖縄で二拠点生活中。いま欲しいメルセデス車はAクラスセダン
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