2023.06.02

都心から気軽に楽しめる船旅?東京湾フェリーで行く南房総ドライブ

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メルセデス・ベンツで話題のスポットへお出かけするドライブ企画。今回の目的地は千葉県・南房総エリアなのですが、おなじみの東京湾アクアラインや湾岸道路といった陸路を避けて、あえての海路で向かいます。ドライブなのにちょっとした船旅まで楽しめてしまう、東京湾フェリーの魅力をお届けします。

 

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今年はマリンスポーツに挑戦したいと思っている佐藤です。

 

さて、メルセデス・ベンツで話題のスポットへお出かけする好評のドライブ企画。今回の目的地は、みなさんおなじみの千葉県・南房総エリアです。が、いつもとひと味もふた味も違うのは、そのアクセス方法です。

 

通常、西東京エリアから南房総へと向かう場合、神奈川県川崎市と千葉県木更津市を海底トンネルで結ぶ東京湾アクアラインか、もしくは東京湾をぐるっとまわりこむ首都高湾岸線や湾岸道路などを使いますよね? でも今回選んだのはそれら「陸路」ではなくまさかの「海路」。かくいう私、佐藤自身も北海道出身なので今回初めて知ったのですが、実は、東京湾の入り口にあたる神奈川県横須賀市・久里浜港と千葉県富津市・金谷港とを結ぶ「東京湾フェリー」というアクセス手段があるのです。

▲三浦半島と房総半島を横断する東京湾フェリー。この航路は、国道16号ならびに太平洋自動車道における海上区間という扱いです

もちろん、アクアラインに比べるとお金も時間もよぶんにかかりますが、なにも目的地に最短・最適ルートで行って戻ってくるだけが旅の楽しみ方ではありません。陸続きの千葉県にあえての船で行く。聞くだけでテンションが上がってはきませんか!

▲東京湾フェリーターミナル(久里浜港)。平日にもかかわらず、沢山のクルマが駐車されていました

乗船ルートは、1960年より就航している横須賀・久里浜港~南房総・金谷港間航路。距離はおよそ12kmで、約40分の船旅が楽しめます。フェリーは「しらはま丸」と「かなや丸」の2隻が、1時間ごとに互いに行き来して最大1日14便(合計28便)も運行されているのですが、この日は「かなや丸」が定期点検を行なっている最中とのことで、「しらはま丸」のワンオペ稼働日でした。

▲今回のお供は人気のGLB。東京湾フェリーさんのご厚意で、乗船案内開始前のフェリー「しらはま丸」をバックに記念撮影

ちなみに運賃は、普通車(6m未満)+運転者1名の4400円にくわえて、同乗者3名2700円をあわせて計7100円。別途、出発地点のメルセデス・ベンツ中野から久里浜港までの高速料金もかかるので、アクアラインの割引料金800円に比べると大差がついてしまうのですが、そこはもう前述した通り「旅情=プライスレス」ですよ。

▲そうこうするうち乗船開始。係の方の誘導も手際よくわずかな待ち時間で乗り込めました。徒歩でいらした方は、右上の屋根付き通路から乗船するそう

▲自転車での乗船もOK。運行中倒れないよう、ストッパーやロープで固定できるので安心

乗船してすぐに向かったのはVIPルームのグリーン室ッ! 人数を問わず1室3000円で貸し切りができます。到着地の金谷港周辺はゴルフコースが沢山あるという事もあり、ゴルファーの団体が予約することが多いそう。なかにはプチ宴会をおこなう方々もいらっしゃるのだとか。

▲3人にはもったいないほど広々としたグリーン室すっかりくつろぎモードですが、取材しないと…

グリーン室でひと休みしたあとは、景色を眺めるべくデッキへ。日ごろの行いが良いおかげか、取材当日は雲ひとつない快晴で富士山までくっきり。ブログスタッフみなテンション上がりまくりで。何だか良いことがありそうな予感がします♪

▲金谷港の向こうに迫力満点の富士山!他のお客様もたくさん写真を撮られてました

▲船内にも座席はありますが、やはり天気の良い日は外の空気が楽しめるデッキ席が人気のようです

▲ちなみに、船内の座席はこんな感じ。テーブルもあるので飲食も気軽に楽しめます

▲出港すると早速カモメとトンビがお出迎えしてくれました!

▲鳥たちにえびせんを餌付けしようとする大森。カモメとトンビがお出迎えしてくれたのは、このえびせんのおかげだったかもしれません(笑)

浦賀水道をところ狭しと行き交う商船や漁船、ヨット、軍艦などさまざまな船のあいだを、縫うようにして横断する東京湾フェリー。他の船と航路がかぶりそうになると、どちらが先に航行するか無線で逐一討議するそうです。さらに今回はアメリカ海軍のイージス艦が間近で見れたのですが、東京湾フェリーの方いわくとてもレアな出来事なのだそう。早速ラッキー? 運が良い時はクジラまで見ることができるのだとか。フェリースタッフには元捕鯨船員の方もいらっしゃるそうで、クジラを見つけるのがとても早いそうです(見たかったなあ)。

▲アメリカ海軍横須賀基地に配備された「デューイ」というイージス艦。写真からも気迫が伝わります

▲カーボンニュートラルを積んだ商船、「SYMPHONIC BREEZE(シンフォニック ブリーズ)」。このように色々な船を見ることができます

美しい景色はもちろんなのですが、今回ビックリしたのは東京湾の美しさ! 綺麗な海=南国のイメージが強いかと思いますが、東京湾の水面もとても澄んだ青色なのでした。それもこれも環境保全の努力の賜物だとか。一方で、海を綺麗にする化学薬剤の中には魚の栄養分を減らす副作用もあるようで、昔に比べると魚の数が減っているそうです……。なかなか難しい問題ですね。

▲東京湾の水面。とても綺麗ですが、確かに魚の姿があまり見えない?

気づけば船内に流れる金谷港へ到着のアナウンス。本当にあっという間の40分間です。到着がお昼どきだったので、一行は金谷港にあるレストラン「波留菜亭(はるなてい)」へ向かうことにしました。

▲波留菜亭はJR内房線金谷駅からも歩いて8分ほど

お腹ペコペコの私たちが頼んだのは、金谷港のご当地グルメとして名高い「黄金アジフライ」。肉厚でふわふわの巨大アジにまとわれた熱々サクサクの衣がたまりません。シェフには元漁師の方もいらっしゃるとのことで、魚の目利きをはじめ、時には自身で調達までおこなうのだそう。そりゃあ旨味たっぷりで美味しいわけです!

▲黄金アジフライ定食(1350円)タルタルソースが添えられていますが、テーブルに醤油とソースが置いてあるのでお好みの味つけで楽しめます

▲私の顔と同じくらいの大きさ(この後、もちろん美味しくいただきました!?)

▲ブログ編集部の食いしん坊隊長・大森はいつも美味しそうにゴハンを食べます(笑)。その向かいで美味しさのあまり黙々と食べる岩﨑

実は、普段揚げ物はあまり得意ではない私なのですが、黄金アジフライは油っこさがなく、とても美味しくいただけました。

 

フェリーの旅では東京湾の美しさに気づいたり、日本にいながら外国船を見られたりなど、普段コンクリートジャングルの中野(!)で暮らす私にとって、さまざまな得がたい体験ができました。今回は、お昼どきの乗船でしたが、晴れている朝の便だと日の出が、夕方は富士山方面に沈む極上の夕日を眺めることができるそうです。また、船旅=時間が長くて船酔いをする…というイメージをもっているかたが多いかもしれませんが、冒頭にも書いているとおり、東京湾フェリーの乗船時間は約40分。比較的短い時間なので、船旅に不安があるかたや小さなお子さま連れでも負担なく楽しく過ごせるのではないかと感じました。都心から気軽に船旅を楽しめる「東京湾フェリー」みなさんもぜひ乗船してみてくださいね!

 

次こそは、クジラを見てみたいと思った佐藤でした。

 

(佐藤真知)

●プロフィール
佐藤真知(さとう・まち)
メルセデス・ベンツ江古田ショールームの受付&事務を経て、ブログ編集部に配属。趣味はカメラと野球観戦。店舗SNSを担当していた経験を活かし、みなさまにメルセデスの魅力をより知っていただけるよう、日々精進いたします。

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