2022.04.29

かつてAMGが出資していたイタリアの伝説的バイクメーカーとは?

お役立ち

モータースポーツ 雑学

かつてメルセデスAMGが、二輪メーカーと資本提携していたことがあったのはご存知でしょうか? 時はさかのぼって2014年10月。AMGは、イタリアの伝説的バイクメーカーMVアグスタの25%の株式を取得しました。以降、両社の関係はどのように発展、そして解消したのか。8年前をふりかえります。

 

──────────────────

マルケス、いつ帰ってくるんでしょうかねえ。心配な岩崎です。

 

みなさんはかつてメルセデスAMGが、バイクメーカーと資本提携していたことがあったのはご存知でしょうか? ドゥカティとのコラボレーションに関しては、以前にもお伝えしましたよね。これはその後のお話。

 

時はさかのぼって2014年10月。AMGはイタリアのメーカーMVアグスタの25%の株式を取得することで、両社が合意したと発表しました。これにより両社は長期的に協力関係を築き、マーケティングや販売などの面で協力していくこととなりました。これにはベンツファンはもとよりバイクファンが騒然としました。

 

なにせMVアグスタと言えばWGP(ロードレース世界選手権。MotoGPのかつての略称)の伝説的メーカー。1956年から1973年までの18年間で16回ものメーカータイトルを獲得したほか、最高峰の500㏄クラスでは5人の世界チャンピオンを生んだ超名門なのです。

 

しかしながら1976年に惜しまれつつもバイクレースから撤退。その43年後、2019年にはMoto2クラスにカムバックするのですが、話がそれますのでこのへんで。

▲メルセデス・ベンツ中野AMGパフォーマンスセンター(2015年11月)。MVアグスタのバイクとAMGモデルのツーショット。どちらの車両も力強く美しい

さておき、話はおよそ8年前。

 

当時AMGとMVアグスタは、日本でのマーケティング活動の一環としてメルセデス・ベンツディーラーにてコラボレーション展示を行ったほどなのです。

 

▲MVアグスタ ブルターレ800ドラッグスターRR

▲MVアグスタ リヴァーレ800。ひし形ヘッドライトはスズキのGSR750みたいですね

▲右側からの3本だしマフラー。エグイですねえ

とはいえ、当時も今も熱心なWGPファンではない限りMVアグスタがバイクメーカーだと、知らない人も多かったのではないでしょうか? かくいう私も国産バイクこそ知れど、海外のメーカーとなるとさっぱり。実際にはWGP歴代チャンピオンの年表で、アゴスチーニの横に書かれてあるメーカーていどにしか知らなかったのです(なにせ自分がバイクに興味をもった10代後半にMVアグスタは存在していないのですから……)。

 

▲MVアグスタ F3 800 AGO。800cc水冷3気筒エンジンを搭載し、軽量かつ華麗なフォルムが魅力

続いて2015年秋にはドイツ・フランクフルトショーにてMVアグスタ F3 800の「メルセデス・ベンツAMGバージョン」が発表。メルセデスAMG GT Sのボディカラー、AMGソーラービーム(暗めのイエロー)に似た配色と、ボディを横断する巨大なAMGロゴが印象的でした。

【参考】MVアグスタ「F3 800」にベンツAMGバージョンが出現!(For Ride)

 

さらに2016年には、MVアグスタのブルターレ800 ドラッグスターに、F1ドライバーであるルイス・ハミルトンとのコラボレーションモデル、「ブルターレ800 ドラッグスターRR LH44]

が登場しました。なんとこちらは世界限定244台。

 

【参考】ルイス・ハミルトン仕様のBRUTALE800 DRAGSTAR RR LH44が台数限定で登場!!(タンデムスタイル)

 

特に欧州ではAMGディーラーでMVアグスタの販売まで行うなど、コラボモデルや限定仕様など積極的なマーケティング活動を展開した両社。しかし2017年にAMGがMVアグスタの株式を手放してしまったことでたった2年ちょっとで夢の提携は終了してしまったのです。

 

でも二度あることは三度ある? いつかまた、メルセデス・ベンツと二輪メーカーとのコラボレーションがあることを期待しています。

 

(岩崎光春)

  • <プロフィール>

岩崎光春

中野、豊島、江古田、東伏見とメルセデス・ベンツ販売店を渡り歩いて35年、宮園のサービス部門に在籍しているリターンライダー。仕事もライディングも「ブレーキは早めに、スピードは控えめに!」をモットーとしています(仕事のスピード感は大事ですね)

関連記事その他の記事