2026.09.17

新型Sクラス登場!車両全体の50%以上を新開発、再設計した改良モデルの魅力に迫る

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2026年6月、メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルである新型Sクラスが発表されました。フルモデルチェンジに匹敵するほどの大幅な改良が加えられ、デジタル化そして豪華さが進化しています。ここでは新型Sクラスの変更ポイントについてご紹介します。

 

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SUV全盛でもメルセデス不動のフラッグシップ

 

ライターの萩原です。

 

2026年6月、新型Sクラスの発表会に参加しました。史上最大級の改良を行なったという新型Sクラスは、フラッグシップという名前に相応しいたたずまいで荘厳さをも漂わせていました。そこで今回は、ラージサイズセダンのベンチマークと言われ、各メーカーがお手本にするSクラスの最新モデルについてご紹介します。

▲大型化されたフロントグリルが特徴

今回発表されたのは、車両本体価格1598万円のS 450 d 4MATIC(ISG)と新開発のV8エンジンを搭載した車両本体価格2365万円のS 580 4MATIC ロング(ISG)の2モデルです。

 

W223型と呼ばれる現行型Sクラスは、2021年1月に日本市場に導入されました。今回発表された新型は、車両全体の50%以上、約2700点の部品が新規開発または再設計されており、フルモデルチェンジに匹敵するレベルの改良が施されているのが特徴です。

▲フロントグリルには、スターデザインをあしらったDIGITALライトを採用

まず外観デザインでは、フロントグリルが注目のポイント。従来比約20%拡大された大型のラジエターグリルを採用したフロントマスクには、Sクラスとして初めてイルミネーテッドラジエターグリルを採用。さらにスターデザインをあしらったDIGITALライトによって存在感を増しています。

▲新型Sクラスのリアスタイル

サイドビューでは「メルセデス・ベンツ」のレタリングが浮き出る新デザインのブランドロゴプロジェクターライトを採用し、夜間乗降時に足元を照らすだけでなく、乗員の目も楽しませてくれます。またリアビューでは、クロームフレームで縁取られた片側3つのスターデザインを採用したリアコンビネーションランプにより、ブランドのアイデンティティを強調しています。

▲片側3つのスターデザインを採用したリアコンビネーションランプ

インテリアは、新設計のインストルメントパネル、ドアトリム、センターコンソールにより、デジタルとアナログのラグジュアリーを最高水準で融合させています。メディアディスプレイ14.4インチ、助手席用ディスプレイ12.3インチを採用したMBUXスーパースクリーンを標準装備し、ディスプレイユニットがトリム上に浮かんでいるように見えるのが特徴です。

▲新型Sクラスのインテリア。MBUXスーパースクリーンを標準装備し先進性をアピール

S 450 d 4 MATICには「リアコンフォートパッケージ」を200万円のオプションで設定。これはディスプレイサイズを13.1インチに拡大したMBUXリアエンターテインメントシステムをはじめ、後席左右それぞれに用意されたMBUXリアリモートコントローラーが大切な人が乗るリアシートの機能を高めたもので、後席の快適性を重視したショーファードリブン仕様となります。

▲リアシートには左右それぞれ個別操作が可能なMBUXリアリモートコントローラーを搭載

搭載されているパワートレインは、S 450 d 4MATIC(ISG)が3L直6ディーゼルターボを、そしてS 580 4MATIC ロング(ISG)が4LV8ターボエンジンをそれぞれ搭載。すべてのエンジンに17kWのインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)が搭載され、低回転域においてスムーズな加速性能を発揮します。

▲電気加熱式触媒コンバーターを量産車で初採用した直6ディーゼルターボエンジン

新型Sクラスは、快適なドライビングを実現するため、インテリジェントダンパーを備えたAIRMATICサスペンションを搭載。このシステムは、道路の凹みのような短く鋭い路面の不規則な部分と垂直方向の車体移動を引き起こす長いスピードバンプを区別し、後者では積極的なダンピング調整によって快適性を向上させます。

 

さらにスピードバンプは専用の車両センサーで検出され、メルセデス・ベンツ・インテリジェントクラウドに最大14日保存、情報共有されます。これにより、同じ場所を走行する他の車両に情報が提供され、サスペンションが事前に調整されるのです。快適な乗り心地をSクラスオーナーで共有できるというのは画期的な試みと言えるでしょう。

▲新型Sクラスのフロントシート

新型Sクラスには、自社開発したオペレーションシステムの「MB.OS」。そして第4世代となるMBUXを搭載。これによりインフォテインメントの枠を超え、車両全体のインテリジェンスの向上を実現しました。

 

第4世代MBUXの特徴のひとつである生成AIを活用したMBUXバーチャルアシスタントは、Chat GPTやMicrosoft Bing、そしてGoogle GeminiといったAIエンジンを統合し、友人と会話するような複数ターンの自然な会話を可能にする機能です。すでに新型Sクラスの試乗をドイツで行ったモータージャーナリストによると「まるでコンシェルジュがいるようだった」と高く評価していました。

 

また、新型Sクラスは、高度な処理能力を誇る高性能コンピューターに加え、10台の外部カメラ、5台のレーダーセンサー、そして12台の超音波センサーを搭載し、最先端の運転支援・駐車支援を行う「MB.DRIVE」を標準装備。膨大なデータを用いて学習したAIアルゴリズムがセンサーデータを処理し、周囲の交通状況を高精度に把握します。

 

コネクテッド機能ではメルセデス・ベンツ・インテリジェントクラウドとの連携によりOTA(Over-the-Air)によるソフトウェアのアップデートが可能となりました。

▲新型Sクラスのリアシート

さらに、安全性で常に最先端を走ってきたSクラスは、今回の大幅改良でさらにその実力が向上。フロントシートにはPRE-SAFEインパルス(前面衝突被害軽減機能)を全車標準装備化。また後席乗員のための追加エアバッグもオプションで用意され、最大で15個のエアバッグが搭載可能となっています。

▲センターコンソールの裏には、リアシート用のエアコンのコントロールパネルを配置

見た目がきらびやかに進化しただけでなく走行性能や安全性能、そしてユーザーインターフェースにこれまでの大幅改良のレベルをはるかに超えたアップデートが行われ、フラッグシップモデルに相応しい商品力の向上を果たした新型Sクラス。

 

その魅力は多すぎてここでは伝えきれませんので、ぜひ宮園輸入車販売のショールームで確かめてください。

 

(萩原文博)

萩原文博(はぎはら・ふみひろ)

AJAJ会員。大学在学中から中古車情報誌の編集部にアルバイトで参加。卒業後は編集者として企画立案し、ページ製作を行う。2006年からフリーランスエディター/ライターとして独立。2015年からは、新車カタログ本製作を担当し年間200台以上の新車試乗・撮影を行っている。

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