メルセデス・ベンツのスタッフがプライベートで乗っているクルマは何か、ちょっと気になりませんか? なにせメルセデスに精通したプロ中のプロの愛車ですからね。並々ならぬこだわりがあるに違いない。そんな好評連載の宮園輸入車販売のスタッフ愛車紹介シリーズ。今回は勤続35年のベテランスタッフが選んだCクラスセダンです。
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宮園輸入車販売で登録業務を担当する吉川和章さん。
セールススタッフが受けた注文をもとに必要書類を取りまとめ、陸運局での登録申請からナンバープレートの取得、封印作業までを担うのが主なお仕事です。
新車の登録は基本的に吉川さん自身が担当しています。月末になると登録台数が一気に増え、忙しさもピークを迎えるとか。
とくに締め月である3月、6月、9月、12月は業界全体が慌ただしくなるそうです。
▲業務管理部(当時)の吉川和章さん
吉川さんは、宮園輸入車販売で35年近く登録業務に携わってきました。最初の15年ほどは車両手配など別の業務も担当していましたが、その後は登録業務を中心に担当。税金や書類の内容を確認しながら申請を進めるため、クルマの知識も必要となります。
一見すると地味に思われがちな仕事ですが、お客様の大切な個人情報や車両情報を扱うため、常に緊張感を伴う仕事でもあります。
そんな吉川さんの愛車はメルセデス・ベンツ C 220 dセダン。現行モデルが登場して間もない頃に購入した一台で、現在は所有して約3年になるとか。
意外なことに、それまでメルセデスを新車で購入したことはなかった吉川さん。仕事柄、日々メルセデスのクルマに触れているせいか、むしろ物欲が薄れていた面もあったそうです。
それでも購入のきっかけとなったのは、とある節目でした。父親が亡くなり、その資産の一部を引き継いだことがひとつの区切りになったといいます。
▲「一番いいのを買っておけば間違いない」と選んだのはAMGパッケージ
吉川さん(以下、吉川):ちょうどCクラスが新型になったタイミングだったんです。発売開始から1年くらいだったかな。見てみたら、あれ、意外とかっこいいなと思って。
それまでのCクラスは「CはC」という独立したデザインの印象だったそうですが、現行モデルはSクラスのようにも見える存在感があり、そこに魅力を感じたそうです。
──毎日メルセデスを見ているお仕事ですし、逆に“欲しい”という感覚は薄れそうですよね。
吉川:そうなんですよ。仕事で毎日見ていますし、仕事がらクルマをちょっと動かしたりもするので、慣れてしまうというか、とくに欲しいとは思わなくなっていました。
──それでも今回、Cクラスが気になったのはデザインがきっかけだったんですね。
吉川:そうですね。これまでのCクラスは、SクラスやEクラスとはまた違う顔だったじゃないですか。でも今のCクラスは、遠くから見るとSクラスみたいな感じで。「あれ、かっこいいかも」と思いました。
──長年メルセデスを見てきた吉川さんが“かっこいい”と思うのは、ちょっと意外な感じもします。
吉川:自分でもそう思いました(笑)。この年齢になって、クルマをかっこいいと思うことってあまりないですからね。でも気になり始めると、そればかり目に入るようになるんですよ。
▲グリル内のスリーポインテッドスターがお気に入りポイントのひとつ
──そこから購入までは早かったんですか。
吉川:店長と話していて、ちょっと見積りを出してみようかという話になって。あとは勢いですね。それで「色はどうするんだ」「内装は、装備は」みたいな話になって、そのまま決めたんです。
──エンジンはディーゼルを選ばれていますね。
吉川:ディーゼルはやっぱりトルクがありますからね。それに今のモデルはマイルドハイブリッド仕様なので、出だしはモーターで加速がいいんです。踏むとすぐダッシュしてくれる感じで、そこは気持ちいいですね。
──通勤でも使われているそうですが、かなり走行距離が伸びているとか。
吉川:3年で8万kmくらいですね。通勤距離がそこそこあるので。高速も使いますし、日々積み重なるとそれくらいになります。
──8万kmは相当ですね。休日もドライブに出かけるんですか。
吉川:母親を乗せて買い物に行ったり、初詣に行ったりしています。父が亡くなったあとに買った車なので、母を乗せて出かけたりするのはちょうどいいかなと思って。
──お母様の反応はいかがでしたか。
吉川:「新車っていいね」って言ってますね。やっぱり嬉しいみたいです。ご近所さんからも「ベンツなんだね」って言われたりして、悪い気はしないようです。
──長年この業界にいらして、あらためてクルマを買う楽しさを感じた瞬間でもありそうですね。
吉川:そうですね。こんなに楽しいのは免許を取って最初にクルマを買ったとき以来かもしれないです。40年ぶりくらいのワクワク感でした。
──今のクルマは装備もかなり多いですが、使いこなしていますか。
吉川:恥ずかしながら、まだ分からないスイッチがいっぱいあります(笑)。3年乗っていても、「こんな機能あったんだ」って思うことがあります。
▲まだまだ使いこなせない機能がたくさんという吉川さん
──その中でも、これは欠かせないという装備はありますか。
吉川:アダプティブクルーズコントロールですね。一度使うと、もうこれがない車には戻れないと思います。便利すぎます。
通勤から家族との時間まで、日々の生活の中で走行距離を重ねてきたC 220 d。購入から3年が経ち、走行距離はすでに8万kmに達していますが、乗り味は新車時とほとんど変わらないといいます。
長年、自動車業界の裏側を支えてきた吉川さん。そんな吉川さんにとってこのC 220 dは、人生の節目に手にした一台でもあります。
「クルマは贅沢品だと思います。でも買うとやっぱり楽しいですよ。自分ごとになりますからね」
長くクルマと関わってきたからこそ、改めて感じるクルマの楽しさ。C 220 dは、吉川さんにとってそんな思いを静かに思い出させてくれる一台なのかもしれません。
(熊山 准)
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