2026.03.05

甲乙つけがたい!実力の似たメルセデスモデル、どっちを選ぶ?

車種・モデル

BEV お役立ち トレンド 中古車 車紹介

現在、メルセデス・ベンツで販売している車種は、AMGやマイバッハも含めると54車種にものぼります。これほどラインアップが充実した輸入車ブランドはほかにありません。これだけあると、ボディサイズやデザインなどが似ているモデルがあって悩んでしまうことも。そこで、ユーザーが悩みがちなモデルを比較し、その選び方をご紹介します。

 

──────────────────

ライターの萩原です。

 

先日、大磯でJAIA(日本自動車輸入組合)が主催する、恒例の大規模な試乗会が開催されました。加盟している輸入車ブランドがさまざまなモデルを出展するのですが、メルセデス・ベンツはエントリーモデルのAクラスからマイバッハSL 680モノグラムシリーズまで多くの車種を出展しひときわ注目を集めていました。

 

メルセデス・ベンツは、コンパクトカーからミニバンまで多彩なモデルを揃えるフルラインアップメーカーです。それゆえ、見た目やコンセプトが似ているモデルもあり、ユーザーからセールススタッフへの質問も多いと聞きます。

 

今回は、宮園輸入車販売のセールススタッフがお客様からよくご質問をいただく、”ライバルモデル”について、購入後の満足につながっているポイントをご紹介します。

 

・【AクラスとBクラス】コンパクトハッチ比較

▲Aクラスのフロントスタイル

▲Bクラスのフロントスタイル

まず、紹介するのはAクラスとBクラスです。メルセデス・ベンツの“スポーツコンパクト”と呼ばれているAクラスは2018年に登場しました。5ドアハッチバックとしてはお手本のような2ボックスデザインをベースにワイド&ローのプロポーションと、アグレッシブで若々しいボディデザインが特徴です。

▲Aクラスのサイドスタイル

▲Bクラスのサイドスタイル

Aクラスのインテリアは、インストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、翼のような形をしたダッシュボード本体が左右両サイドに途切れなく続いています。Aクラスの室内空間は若々しさの表現と同時に熟成の進んだ利便性も両立。ショルダールーム、エルボールーム、ヘッドルームが拡大されるとともに、リアシートへの乗降性も向上しているのが特徴です。

 

一方、何も諦めない“マルチパーパスコンパクト”として2019年に登場したのが、Bクラスです。大人4人が快適に過ごすことができる広い室内空間とリアシートの背もたれは4:2:4の分割可倒式を採用していて、オーナーの使い方に合わせて柔軟に変化させることができるのが特徴です。

▲Aクラスのリアシート

▲Bクラスのリアシート

AクラスとBクラスは同じFF(前輪駆動)のプラットフォームを採用し、搭載しているパワートレイン。そしてインテリアデザインも共通となっています。最も大きな違いは外観デザインと言えるでしょう。

 

多機能性を重視した“マルチパーパスコンパクト”を実現するため、BクラスはAクラスより全高を125mm高めています。その結果、Aクラスと同じスポーティなワイド&ローのフォルムを崩すことなく、室内のヘッドクリアランスは1052mmを確保しているのです。また4:2:4の分割可倒式リアシートにより、多彩なシートアレンジが可能となり利便性を向上させています。

▲Aクラスのリアスタイル

▲Bクラスのリアスタイル

Aクラスはメルセデス・ベンツのエントリーモデルとして、運転する楽しさと高い安全性能をより多くの人に提供するドライバーズカーですし、Bクラスは頻繁にリアシートに乗せる機会が多い人にフロントシートだけでなく、リアシートに座る人にもメルセデス・ベンツのホスピタリティの高さを提供してくれるショーファー的なコンパクトカーと言えるでしょう。

 

両モデルともにコンパクトカーと言ってもAクラスはプレミアムブランドであるメルセデス・ベンツを所有する喜びを提供する相棒。また、Bクラスは各オーナーのライフスタイルに馴染む心強いパートナーと異なる価値観を提供してくれるでしょう。

 

・【GLAとGLB】コンパクトSUV比較

▲GLAのフロントスタイル

▲GLBのフロントスタイル

続いてはコンパクトSUVのGLAとGLBです。メルセデス・ベンツSUVの中ではコンパクトサイズに分類されるGLAとGLBですが、スタイリングのルーツは大きく異なっています。

▲GLAのサイドスタイル

▲GLBのサイドスタイル

GLAは、スタイリッシュなコンパクトカーであるAクラスの特徴である、曲線を多用した外観デザインを継承。対してGLBは本格オフローダーであるGクラスをルーツとしており、直線基調のスクエアなデザイン、と大きく異なっています。その結果、GLBはGLAより200mm長い全長を活かして7人乗り3列シートをレイアウトしています。

▲GLAのリアシート

▲GLBのサードシート

全長は圧倒的にGLBのほうが長いですが、全幅はGLAのほうが幅広くスポーティなワイド&ローのフォルムを実現しています。また、人気の高い2Lディーゼルターボエンジンを搭載したモデル同士で比較すると、取り回しの良さの指標となる最小回転半径は同じ20インチのタイヤを装着していてもGLAが5.3m。GLBが5.5mと全長の短いGLAのほうが小回りは効きます。

▲GLAのリアスタイル

▲GLBのリアスタイル

同じコンパクトSUVのGLAとGLBですが、GLAのワイド&ローのスタイリングは、都市部にマッチしますし、GLBのスクエアでタフさを強調した外観デザインは、アウトドアで一層存在感を強調するでしょう。搭載しているパワートレインやエンジンレイアウトも同じ、GLAとGLB。自分のライフスタイルに合わせて選べるカジュアルさが人気の秘訣で、どちらを選んだ場合でも購入後の満足度は高いでしょう。

 

・【CLAクーペとCクラスセダン】コンパクトセダン比較

▲CLAクーペのフロントスタイル

▲Cクラスセダンのフロントスタイル

さまざまなボディタイプのクルマがある中で、輸入車に人気の高いカテゴリーがセダンです。ドレスコードで言えば“フォーマル”に当てはまるカテゴリーですが、メルセデス・ベンツではC、E、Sという3タイプに加えて4ドアクーペのCLAクーペを用意しています。ここではスタイリッシュさが際立つCクラスセダンとCLAクーペを紹介しましょう。

▲CLAクーペのサイドスタイル

▲Cクラスセダンのサイドスタイル

まず、CLAクーペがFF(前輪駆動)のプラットフォームを採用しているのに対して、CクラスセダンはFR(後輪駆動)のプラットフォームという大きな違いがあります。その結果、2Lディーゼルターボエンジン搭載車どうしで比べると、ボディサイズはエンジンを縦置きにレイアウトしているCクラスセダンのほうがフロント部分が長くなり、全長で100mm大きいですが、全幅と全幅は5mmしか差がありません。

 

したがって、FFのプラットフォームを活かしたCLAクーペはCクラスと差のない室内空間を実現しています。またトランク容量もともに445L。さらに燃費性能も2Lディーゼルターボエンジン車どうしでは、WLTCモードでCLA200dクーペが18.9km/L。C220dセダンが19.1km/Lとほぼ互角の数値です。

▲CLAクーペのリアシート

▲Cクラスセダンのリアシート

ただし、燃料タンク容量がCLA200dクーペは43Lなのに対して、C220dセダンは66Lと大容量になっていますので、ロングドライブをした場合の満タンでの走行距離には差が出ます。

 

サッシュレスドアを採用したスタイリッシュなCLAクーペですが、取り回しの良さの目安である最小回転半径は19インチホイールを装着したCLA200dは5.1m。18インチホイールを装着したC200dスポーツが5.2mであることを考えると取り回しの良さはCLA200dがややリードしています。

 

▲CLAのトランクルーム

▲Cクラスセダンのトランクルーム

人気のディーゼルエンジン搭載車ならば、ボディサイズも燃費性能がほぼ同じ両車ですが、ロングドライブを頻繁にされる方はFRの駆動方式を採用し、燃料タンクの大きなCクラスセダン。街乗り中心という人には取り回しの優れたCLAクーペがオススメと言えるでしょう。

 

・【CLAシューティングブレークとCクラスステーションワゴン】ワゴン比較

▲CLAシューティングブレークフロントスタイル

▲Cクラスステーションワゴンのフロントスタイル

ヨーロッパの人々は荷物をたくさん積んでロングドライブで暖かい地方へバカンスに行きます。こういった文化から生まれたのが、ステーションワゴンです。メルセデス・ベンツではC、Eクラスにステーションワゴンを設定し、CLAにはシューティングブレークを用意しています。ここではCLAシューティングブレークとCクラスステーションワゴンについて紹介します。

▲CLAシューティングブレークのサイドスタイル

▲Cクラスステーションワゴンのサイドスタイル

メルセデス・ベンツの中ではステーションワゴンに分類されているシューティングブレークですが、元々スポーツクーペのスタイリングを色濃く残した流線型のステーションワゴンのことを指します。現在は生産終了していますが、メルセデス・ベンツCLSにもシューティングブレークが設定されていました。

 

CLAシューティングブレークがFF(前輪駆動)のレイアウトを採用しているのに対して、Cクラスステーションワゴンは FR(後輪駆動)とパッケージが大きく異なります。しかしセダン同様100mm全長は長く、さらに全高も20mm Cクラスステーションワゴンのほうが大きくなっています。

▲CLAシューティングブレークのインテリア

▲Cクラスステーションワゴンのインテリア

その一方で、CLAシューティングブレークはワイド&ローのフォルムを実現しながら、5人乗車時のラゲッジルーム容量は490L、とCクラスステーションワゴンに匹敵する優れたパッケージングが特徴です。

 

2Lディーゼルターボエンジンを搭載しているモデル同士で比べると、Cクラスステーションワゴンの燃費性能は18.8km/L。対してCLAシューティングブレークも18.8km/Lと全く同じ。車両重量もCクラスステーションワゴンが1820kg、CLAシューティングブレークが1600kgと税金面でも互角です。

 

▲CLAシューティングブレークのリアスタイル

▲Cクラスステーションワゴンのリアスタイル

したがって、人気のディーゼルターボエンジンを搭載したモデルならば、Cクラスステーションワゴン、CLAシューティングブレークどちらを手に入れてもユーティリティ面では差はないと言えますが、クーペのような流麗なスタイリングを採用したCLAシューティングブレークは、リアシートの頭上空間がタイトになっていることだけは考慮してほしいと思います。

 

多様化するユーザーの要望に応えられるように、メルセデス・ベンツはフルラインアップメーカーらしく、さまざまなモデルを用意しています。自分のライフスタイルにあったクルマを知りたいという方は、宮園輸入車販売のセールススタッフに気軽にお声かけください。

 

(萩原文博)

萩原文博(はぎはら・ふみひろ)

 

AJAJ会員。大学在学中から中古車情報誌の編集部にアルバイトで参加。卒業後は編集者として企画立案し、ページ製作を行う。2006年からフリーランスエディター/ライターとして独立。2015年からは、新車カタログ本製作を担当し年間200台以上の新車試乗・撮影を行っている。

関連記事
その他の記事