2025.10.02

新・営業統括責任者インタビュー「お客さまとの接点を広げ、体験を届けたい」

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2025年夏、宮園輸入車販売株式会社の営業統括責任者に岩崎光春氏が就任しました。新卒から40年にわたり宮園を支え、メカニック、アドバイザー、店長、サービス部長、公式ブログ初代編集長、BPセンター長と幅広い経験を重ねてきた同氏。そこで今回は営業統括責任者としての役割や、これからの意気込みをうかがいました。

 

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生粋の中野っ子は、宮園一筋40年

──岩崎さん、このたび営業統括責任者へのご就任、おめでとうございます。まずは簡単にこれまでの経歴を教えていただけますか?

 

岩崎:1986年に宮園へ入社して、当初はメルセデス・ベンツのメカニックでした。大学を出たあとに職業訓練校で整備を学んでいたので、スタートは工具を握る現場仕事です。その後はアドバイザーや店長を経験しましたね。

 

──長いキャリアの中で、営業を担当したことはないんですよね?

 

岩崎:そうなんです。よく驚かれます(笑)。ふりかえると直接クルマを「売る」というよりも、「どうすればお客様が来てくださるか」を考える仕事が多かったですね。キャンペーンを企画したり、集客の仕組みを考えたり。それが自分の役割だったと思います。

 

──なるほど、販売の一歩手前から支えてきたわけですね。

 

岩崎:ええ。もちろんお客様と接する機会もありましたが、販売そのものよりも「来ていただくきっかけをどう作るか」を意識していました。

▲岩崎光春(いわさき・みつはる)さん。1962年生まれ。中野生まれの中野育ち

──では、今回就任された営業統括責任者という役職ではどんな仕事をされるのでしょうか?

 

岩崎:新車・中古車・サービス・部品、すべてを見る役割ですね。メルセデス・ベンツ日本と交わした契約に基づき、クルマや部品の販売目標を達成することが大きな責任です。また、数字を追うだけでなく、各店舗が同じ温度で取り組めるように環境整備するのも大切な役割ですね。

 

──部品にも販売目標があるんですか?

 

岩崎:ありますよ。部品というと故障した時に交換するイメージが強いですが、実際にはオイルやブレーキパッド、タイヤなどの消耗品が中心です。車検や点検のたびに必要になるので、しっかりご提案できるかどうかが大事なんです。

 

──なるほど。常にユーザーにとってベストな状態を保つためにも、部品在庫の新陳代謝も必要になってくるんですね。

 

メルセデスの魅力はズバリ「乗ればわかります!」

 

──では、営業統括責任者として特に意識していることは?

 

岩崎:やはり「体験」です。メルセデス・ベンツの魅力は、見て、触って、乗っていただいて初めて実感できるものです。ステータス性や乗り心地、安心感は、雑誌やネットの記事だけでは十分に伝わりませんからね。

 

──実際に試乗すると「違う!」と一発でわかりますよね。

 

岩崎:そうなんです。だからメーカーも試乗キャンペーンに力を入れていますし、私自身も「なるべく多くの種類の試乗車を用意したい」と考えています。ですので短い試乗だけでなく、ロングドライブで体感していただける方法も模索していきたいですね。

▲「メルセデスの魅力を知るにはぜひ一度乗っていただきたい」と岩崎さん

──最近の自動車業界はEVや価格高騰など話題が多いですが、どんな課題を感じていますか?

 

岩崎:市場はEV一辺倒からハイブリッドに回帰する動きも出ていますし、ディーゼルもずいぶんと進化しました。ただ、全体的にクルマの価格が大きく上がっているのは課題ですね。Cクラスが900万円台、軽自動車ですら軽く200万円を超える時代です。

 

──「気軽に買えるクルマ」ではなくなってきていますね。

 

岩崎:だからこそ「納得して買っていただく」ことが大事。そのためには体験やコミュニケーションが欠かせません。私たちがどう価値を伝えるかが勝負です。

 

──今後の取り組みとして考えていることは?

 

岩崎:リアルとデジタルを組み合わせることです。はがきや電話といった従来のやり方も残しつつ、SNSやブログもフル活用する。「全てやる」姿勢でお客様に合わせた接点を増やしていきたいと思っています。

 

──まさに多様性の時代ですね。

 

岩崎:ええ。電話の方が安心という方もいれば、メールでのやりとりを好む方もいる。若い世代ならSNS経由が自然です。どれかに絞るのではなく、全部やることが必要なんです。

▲ちなみに長年愛車はメルセデス・ベンツAクラス(W169型)とのこと

──営業統括責任者になったからこそ挑戦したいことはありますか?

 

岩崎:小規模でパーソナライズしたイベントです。不特定多数を集める展示会ではなく、ご検討中のお客様やご愛用いただいているお客様をお呼びして、ゆっくりお話したり試乗したりしていただける場を作りたい。そうすることで「宮園ならではの体験」を提供できると思います。

 

──最後に、お客様や読者へのメッセージをお願いします。

 

岩崎:まずはぜひいちど店舗に来ていただきたいです。冷やかしでも大歓迎です。実際にクルマを見て、触って、乗ってみることでメルセデス・ベンツの魅力を感じてもらえればと思います。私たちは大手にはない距離の近さ、きめ細かいサービスを大切にしています。その違いをぜひ体験していただければうれしいです。

 

──岩崎さんによる新たな取り組みが楽しみですね。本日はありがごとうございました。

 

(熊山准)

熊山准(くまやま・じゅん)

中古車情報誌『カーセンサー』(リクルート)編集部を経て、ライターとして独立。クルマに限らずおもちゃ、家電、ガジェットなどモノ全般が大好物。現在はライフワークの夕焼けハントが嵩じて東京と沖縄で二拠点生活中。いま気になっているメルセデスはCLAシューティングブレーク。

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