メルセデス・ベンツのSUVは充実したラインアップにより、新車販売の中核をなしています。そのなかでも人気の高いGLCに、2025年春エントリーグレードの220d 4MATIC Core ISGが設定されました。新たなCoreグレードは、メルセデスならではのクオリティを備えながら、価格以上の価値があると話題ですが、実際の走行性能や装備はいかほどか実車で確認しました。
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各モデルのエッセンスがギュッと詰まったCore
ロングドライブ取材が多い、ライターの萩原です。
先日も東京から大阪までディーゼルエンジン車で往復しました。その時の燃費性能は平均17m/Lで総走行距離1000kmでの燃料代はわずか1万円ほどでした。やはり、ディーゼルエンジンは走行性能と経済性の高さを両立しているな、と再認識しました。
ディーゼルエンジンといえば、メルセデス・ベンツではほとんどのモデルにディーゼルモデルを用意していますので、自分の使い方やライフスタイルに合わせて選べるのが特徴です。
なかでもベストマッチといえる代表格が、SUVです。現在でもメルセデスの新車販売の主力となっているSUVですが、最近一部のモデルでグレード構成に手が加えられ、新たなエントリーグレードが登場しています。

▲GLC220d 4MATIC Core ISGのフロントスタイル
それが「Core(コア)」グレード。
2025年3月、プレミアムミドルサイズSUVのGLC/GLCクーペに新たなエントリーモデルとして「GLC220d 4MATIC Core ISG」と「GLC220d 4MATIC クーペ Core ISG」が追加されました。さらに6月にはGLE450d 4MATICスポーツ(ISG)SUV/同クーペにも「GLE Core」を設定しました。
Coreとは、装備を厳選しつつ、戦略的な価格を実現している、いわゆるエントリーグレード。果たしてそれは一体どんなものなのか、今回は「GLC220d 4MATIC Core ISG」を取材してその魅力に迫ってみました。

▲GLC220d 4MATIC Core ISGのリアスタイル
「GLC220d 4MATIC Core ISG」の車両本体価格は819万円。GLC220d 4MATIC ISGが876万円なので、必要十分な装備を備えながら、より選びやすい価格帯となっています。
「GLC220d 4MATIC Core ISG」は、2023年に発売したGLC220d 4MATICをベースに標準装備を見直し、シンプルなオプション構成にしたモデルです。搭載しているパワートレインはGLC220d 4MATICと同じ、最高出力197ps、最大トルク440Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンに、最高出力17kW、最大トルク205Nmを発生するハイブリッドモジュールを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムです。

▲定評のある2L直4ディーゼルターボエンジンは、高出力と低燃費を高い次元で両立
このマイルドハイブリッドシステムに9速ATが組み合わされ、駆動方式は4 MATICと呼ばれる4WDを採用しています。燃費性能はWLTCモードで18.2km/L。燃料タンクは62Lなので、カタログ上の満タン時の航続走行距離は約1100kmとなっています。

▲GLC220d 4MATIC Core ISGのサイドビュー。18インチタイヤが標準装備
外観のデザインもベースのGLC220d 4MATIC ISGと同じですが、設定されているボディカラーはGLC220d 4MATIC ISGが8色なのに対して、GLC220d 4MATIC Core ISGは、ポーラーホワイトと有償色のオブシディアンブラック(メタリック)、ハイテックシルバー(メタリック)の3色に絞られています。

▲インテリアトリムはGLC初採用のカラーリング
インテリアは、メンテナンスが簡単で本革のような質感が楽しめるレザーARTICOを採用。標準色のブラックに加えて、オプションのAMGラインパッケージにはネバグレー/ブラックも設定されています。標準仕様はシルバーグレーダイヤモンドインテリアトリムを採用。AMGラインパッケージでは、メタルウィーブインテリアトリムをGLCとして初採用し、スポーティさに磨きを掛けています。

▲シート表皮には合成皮革のレザーARTICOが標準装備となる
GLC220d 4MATIC ISGでは、20インチアルミホイールが標準装備となる「AMGラインパッケージ」、「レザーエクスクルーシブパッケージ」AMGラインパッケージと同時装着不可)、「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ」(AMGラインパッケージと同時装着が必須)、「ドライバーズパッケージ」の4種類のパッケージオプションが用意されていたのに比べると、オプションの選択肢も絞られています。
逆に言えば、ボディカラーやオプション装備を絞り込むことにより生産効率を高めて魅力的な価格設定を実現しているのです。

▲運転支援機能は上級モデルと同じ
エントリーグレードと言っても安全性能や走行性能に妥協は一切ありません。安全性能では、メルセデス・ベンツの安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」を搭載。
高速道路などでの走行時に前走車との最適な距離を維持しながら、速度を調整し、車線をキープする「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」をはじめ、さまざまな運転支援機能によりドライバーをサポートし負担を軽減します。

▲「DYNAMIC SELECT」は5つのモードから選べる
また走行性能では、スイッチ操作でエンジンやトランスミッションの特性を切り替える「DYNAMIC SELECT」の中に「Offroad」モードを採用。
トランスミッションがオフロードモードに切り替わることで、雪道や悪路での走破性を向上させます。さらにこのモードでは360°カメラシステムを使用し、メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像を仮想的に映し出す「トランスペアレントボンネット」機能により、普段は見ることのできない進路上にある大きな石や凹みなどをいち早く確認することができます。

▲運転席だけでなく、助手席もパワーシートを標準装備
さらに学習機能を高めた第3世代の対話型インフォテイメントシステム「MBUX」を採用。また普段使用しているスマートフォンで利用しているストリーミングサービスやインターネットラジオ、ビデオストリーミングなども楽しむことができるなど、上級モデルと引けを取りません。
「Core」とは日本語で、中心、核心、中核という意味で、一般的に物事の最も重要な部分を指します。GLC/GLEに新設定された「Core」グレードは、各モデルで最も人気の高いパワートレイン搭載車で、装備やボディカラーを厳選することにより、各モデルの本質をより多くの人に伝えたいというメッセージが込められているように感じました。気になる方は宮園輸入車販売株式会社で実車をご確認ください。
(萩原文博)
萩原文博(はぎはら・ふみひろ)
AJAJ会員。大学在学中から中古車情報誌の編集部にアルバイトで参加。卒業後は編集者として企画立案し、ページ製作を行う。2006年からフリーランスエディター/ライターとして独立。2015年からは、新車カタログ本製作を担当し年間200台以上の新車試乗・撮影を行っている。
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