2025.06.12

新型CLA発表!生産中止とウワサのA、Bクラスの中古車は今が狙い目?

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FFレイアウトの新型CLAがイタリアのローマで世界初公開されました。まもなく日本市場にも導入されるかもしれません。その一方でメルセデス・ベンツブランドのエントリーモデルとして人気の高いAクラスとハイトワゴンのBクラスは2026年に生産終了とも言われています。そこで、生産終了となる前に、現行モデルのA/Bクラスの魅力を再検証してみました。

 

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販売終了まで1年と言われているA/Bクラスとはどんなクルマ?

▲ローマで行われた新型CLAの発表会の様子。スリーポインテッドスターのデイライトが印象的

ライターの萩原です。

 

最近、輸入コンパクトカーに乗る機会が多いのですが、高い走行安定性や充実した運転支援システムなどにより、小型車でも十分所有欲が満たされるなと感じています。さる2025年3月14日、イタリアのローマで新型メルセデス・ベンツCLAが世界初公開されました。スリーポインテッドスターをかたどったフロントのヘッドライトなどが印象的な新型CLA。

 

CLAといえば、スタイリッシュな4ドアクーペとシューティングブレークと呼ばれる5ドアハッチバックを用意しているモデル。ベースはFF(前輪駆動)のレイアウトを採用したメルセデス・ベンツブランドのエントリーモデルであるAクラスです。

 

しかしながら、1998年から日本に導入され、メルセデス・ベンツのエントリーモデルとして人気を博したAクラスと、広い室内空間を実現したハイトワゴンのBクラスは、現在発売されているモデルを最後にニューモデルは登場しないとアナウンスされています。

 

ただし、現在発売されているA/Bクラスは、当初2025年末で生産終了と言われながらも、その後2026年まで延長されると軌道修正されました。いずれにせよ生産終了になるのは確実。これにより今回発表された新型CLAがしばらくメルセデス・ベンツのエントリーモデルを担うと目されています。

 

日本の道路事情にマッチしたボディサイズで人気のA/Bクラスですが、生産終了となると最終モデルの中古車人気が高まる可能性あり。そこで、今回はメルセデス・ベンツブランドのエントリーモデルとして人気の高い現行モデルである4代目Aクラスと3代目Bクラスについてご紹介します。

コンパクトながら最新技術が惜しみなく投入されたAクラス

▲2023年の改良後のAクラスのフロントスタイル

4代目Aクラスは、2018年10月にメルセデス・ベンツのスポーツコンパクトとして登場しました。先代モデルのワイド&ローのプロポーションにアグレッシブで若々しいボディに、メルセデス・ベンツの先進技術を注ぎ込むことで大幅に快適性が向上しています。

▲Aクラスのインテリア

なかでも、新開発の対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)を搭載しているのが特徴。

 

MBUXは、人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えており、多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、エアコンの温度調整、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応しています。

▲都市部に多い立体駐車場に対応したボディサイズ

また、運転支援機能は2017年に発表された「Sクラスセダン」と同等のシステムを採用。なかでも「アクティブレーンチェンジングアシスト」はドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線変更を行います。

 

さらに、走行中ドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」を搭載するなど、エントリーモデルとは思えないほど高いホスピタリティを備えています。

▲リアシートは4:2:4の分割可倒式なので、多彩なシートアレンジが可能

2023年2月に4代目Aクラスは大幅な改良を行い、内外装のデザインの刷新をはじめ、ナビゲーションシステムを上級モデルに採用している最新世代にアップデート。安全装備では、自動でヘッドライトを制御する「アダプティブハイビームアシスト」を全モデルに標準装備するなど商品力を向上させています。

▲A 200 dに搭載されている2Lディーゼルターボエンジン

4代目Aクラスのグレードは、1.4L直4ガソリンターボエンジンを搭載するA 180をはじめ、2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載しているA 200 dの2グレードのほか、2021年~2023年にはPHEVのA 250 eが設定されていました。

 

またメルセデスAMGでは、2L直4ガソリンエンジンを搭載したA 35 4MATICとA 45 S 4MATIC+が用意されています。なかでも低回転域から最大トルクを発揮しつつ、優れた燃費性能を両立するA 200 dは人気モデルとなっています。

ファミリーユースにぴったりなBクラス

▲2023年の一部改良後のBクラスのフロントスタイル

3代目Bクラスは、2019年6月にマルチパーパスコンパクトとして登場しました。3代目は、Bクラスの特徴である広い室内空間と優れたユーティリティを更に強化し、Aクラス同様にスポーティかつラグジュアリーな外観と高い質感、そして若々しさを感じさせるインテリアデザインを採用しています。

▲Bクラスのインテリア

Bクラスの最大の魅力は広い室内空間とラゲッジ容量。特にラゲッジ容量は5人乗車時でも455L、後席をすべて倒すと最大で1540Lまで拡大します。小さなお子さんのいる家族には非常に重宝するモデルといえるでしょう。

▲Bクラスのリアスタイル

全高1565mmという背の高いデザインながら、Cd値0.24という優れた空力性能を実現しており、高い静粛性と燃費性能に貢献しています。

 

インテリアデザインは、ダッシュボードはインストルメントクラスター上のカウルを廃止。ワイドスクリーンディスプレイが、そのダッシュボードの上部に置かれることで、より解放感があり、横方向のワイドさを強調するデザインとなっているのです。

 

3代目Bクラスにも、Aクラス同様に対話型インフォテイメントシステム「MBUX」をはじめ、フラグシップモデルであるSクラスセダン同等の運転支援システムを採用しています。

▲5人乗車時で455Lのラゲッジ容量を確保しているBクラス

3代目Bクラスも2023年2月に大幅な改良を実施し、内外装のデザイン変更やナビゲーションシステムをSクラス等に採用している最新世代にアップデート。さらに安全性や快適性を高めるアダプティブハイビームアシスト、MBUXARナビゲーション、アドバンスドサウンドシステム等を標準装備するなど商品力を向上させています。

 

3代目Bクラスのグレードは、1.4L直4ガソリンターボエンジンを搭載するB 180と、2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載しているB 200 dの2グレード構成となっています。

▲B200 dに搭載されている2Lディーゼルターボエンジン

A/Bクラスともに最終モデルが狙い目

2018年、2019年に登場した4代目Aクラスと3代目Bクラス。2023年に大幅な改良が加えられ、成熟したモデルと言えます。「輸入車は最終モデルが狙い目」という格言もありますが、生産終了がアナウンスされているAクラスとBクラス、新車はもちろん、中古車も狙い目と言えるのではないでしょうか。

 

現在、宮園輸入車販売会社では高年式で高品質、さらに充実した保証が魅力のサーティファイドカーとして、現行モデルのAクラスは298万円から。またBクラスは332.4万円から用意しています(2025年4月21日現在)。はじめて輸入車の購入を検討されている方や気になる方は、一度宮園輸入車販売会社のショールームにお越しください。

 

※中古車の在庫は取材時のものです。記事掲載時には変わることがあります。

 

(萩原文博)

萩原文博(はぎはら・ふみひろ)
AJAJ会員。大学在学中から中古車情報誌の編集部にアルバイトで参加。卒業後は編集者として企画立案し、ページ製作を行う。2006年からフリーランスエディター/ライターとして独立。2015年からは、新車カタログ本製作を担当し年間200台以上の新車試乗・撮影を行っている。

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