2026.01.15

冬道ドライブでも安心の”4MATIC”とは?特徴と走り方を解説

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人気のSUVからセダン、スポーツモデルまで、幅広いモデルに搭載されている4MATIC(フォーマティック)。みなさんは4MATICがどんな機能かご存じですか? その特徴や4MATICを安心・安全に使うための走り方を紹介します。

 

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4WDの老舗メーカーが開発した4MATIC

 

20代前半でスノーボードに行くようになってから、4WD車を選ぶことが多い高橋です。

 

みなさんは「4MATIC」という言葉を聞いたことがありますか? これはメルセデス・ベンツの電子制御式4WDシステムのことで、W124型Eクラス(ミディアムクラス)で初搭載されました。

 

ちなみに世界で初めて4WD車を世に送り出したのは、メルセデス・ベンツの前身であるダイムラー社。1907年に植民地用のクルマとして開発されたデルンブルク・ワーゲンとなります。メルセデス・ベンツにはラグジュアリーなイメージがありますが、実は4WDの歴史も長く、元祖と言えるブランドでもあるのです。

▲世界初の4WDモデルであるデルンブルク・ワーゲン

ところで、みなさんは駆動方式の違いによってどんな特徴があるかご存じですか?

 

FF

車体前方にエンジンがあり、前輪を駆動

●システムがコンパクトで車内を広くできる

●直進安定性に優れる

FR

車体前方にエンジンがあり、後輪を駆動

●駆動(後輪)と操舵(前輪)が別のタイヤなのでハンドリング性能に優れる

●重量バランスに優れ、後席の乗り心地がいい

MR

前後の車軸の間にエンジンがあり、後輪を駆動

●重いエンジンが車体中央付近にあるのでコーナリング性能に優れる

●走りの性能を高めたスポーツカー向きのレイアウト

RR

後輪の車軸より後ろにエンジンがあり、後輪を駆動

●駆動輪に荷重をかけやすい

●スペース効率に優れる

4WD

4つのタイヤがすべて駆動

●滑りやすい路面で有利

●走行安定性が高い

 

4WDには、普段は2WDで走行し、必要なときだけドライバーが副変速機を使って手動で4WDに切り替える「パートタイム4WD」と、常時4WDで走行する「フルタイム4WD」、普段は2WDで走行していて、駆動輪が空転するなど必要なときだけ4WDになる「スタンバイ4WD」の3種類があります。

 

メルセデス・ベンツのモデルではFF(主にA/Bクラス)、FR(主にCクラス以上)、4WDを採用していて、4WD車はグレード名に「4MATIC」がついています(Gクラスを除く)。

 

メルセデス・ベンツの4MATICは、どんな環境でも安定感のある走りを楽しむことができます。モデルにより駆動力の前後配分が固定式のものや、走行状況に応じて前後トルク配分を連続可変させるものもあります。モデルによって異なりますので、ご興味のある方はぜひ、宮園輸入車販売スタッフまでお問い合わせください。

 

さまざまな環境で威力を発揮する4MATIC

 

▲安定感のある4MATICはロングドライブの強い味方になる

ところで、4WDというと、真っ先に思い浮かぶのは雪道やオフロード走行で有利ということではないでしょうか。そのため、4WDは最低地上高が高いSUVで多く採用されています。一方、4MATICや4MATIC+はSUVだけでなく、コンパクトカーのAクラス、ラグジュアリーサルーンのSクラス、スポーツモデルのメルセデスAMG GTクーペにも搭載されています。

 

その理由は、4WDがさまざまな路面でアドバンテージがあるからです。

 

4WDは4輪すべてにトルクがかかるため、直進時はもちろんコーナリング時も高速走行での安定感が高くなります。しかも高速道路は場所によってアスファルトの質感が違っていたり、道路や橋の継ぎ目に使われる金属部分が滑りやすかったりします。路面状況が変わりやすい路面でも安心して走れる。だから高速道路を使ってロングドライブをする機会が多い人に特におすすめ!なのです。

▲もちろん未舗装路でも威力を発揮するので、キャンプなどに行く機会が多い人におすすめ

さらにロングドライブで山道を走る際も、4輪が駆動することで上り坂を力強く上がっていきます。下りの山道はステアリング操作が怖いという人もいると思いますが、コーナリング性能に優れる4WDなら不安が少なくなるはずです。

 

市街地を運転する機会が多い人にも、実は4WDを選ぶメリットがあります。日本は多雨多湿の国ですが、雨が降るとマンホールや横断歩道の白線などが滑りやすくなります(私には右折時に白線でスリップしてクルマを大破させた友人がいます…)。そんな時も常時4輪に駆動力がかかっている4WDなら安心感が高まります。

 

4WDで雪道を走る時の注意点

▲4WDは雪道に強いが過信すると思わぬ事故に繋がることも……

安定性やコーナリング性に優れる4WDですが、過信は禁物! ここでは特に雪道で注意して欲しいことを紹介します。

 

■雪道では必ずスタッドレスタイヤを装着

安定性に優れる4WD。でも雪道ではグリップ力が大幅に低下し、ノーマルタイヤだと駆動方式に関わらず走行するのは不可能です。仮に発進できたとしても、ブレーキを踏んでも止まることができず事故に繋がる可能性が高くなります。雪道を走る際は必ずスタッドレスタイヤを履くこと。もしノーマルタイヤのままなら、雪が解けるまでクルマに乗らないようにしてください。

 

■“急”がつく操作は避ける

雪道に強い4WD+スタッドレスタイヤですが、どんな路面、どんな速度域でも万能というわけではありません。乾いた路面なら無理なく曲がれる速度でも、滑りやすい雪道では急にタイヤのグリップ力がなくなりスリップする可能性がゼロではありません。しかも冬の雪国は時間により路面状況が刻々と変わり、日向と日陰、トンネルの中と外、風の強さなどにより急に路面の状態が変わる場所がたくさんあります。また、雪が積もっていなくても路面が凍結していることもあります(特にブラックアイスバーンは濡れただけのアスファルトに見えます)。急加速、急ブレーキ、急ハンドルは避け、慎重な運転を心がけましょう。

 

■スタックしたらESPを解除する

メルセデス・ベンツのクルマには横滑りしそうになったことを検知すると、エンジントルクやブレーキを制御して安定走行できるようにするESPという機能が働きます。ただ、ESPはクルマがスタックした状態でアクセルを踏むと、タイヤの空転を検知してESPが出力を抑制してしまい、ぬかるみから出られなくなってしまいます。スタックした際はまずESPを解除してから脱出を試みてください。

▲ESPをオフにする際はまずクイック車両アクセス機能のボタン(クルマのマーク)を押して設定画面を呼び出し、機能設定を開く

▲次に「ESP」を押す

▲「オフ」を押してESPを解除

安定感のある走りを味わえる4MATICは、雪道はもちろん、ロングツーリングや市街地走行などさまざまな場面で威力を発揮します。あなたが欲しいと思っているモデルにもおおむね4MATICが用意されているので、気になる方はぜひ宮園輸入車販売のスタッフにお問い合わせください。

 

(高橋 満)

高橋満(たかはし・みつる)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。最近ゴルフデビューをして、Eクラスステーションワゴンのようなラゲッジが広くて快適に移動できるクルマに興味津々。

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