2025.01.16

多くの立体駐車場に入る全高1550mm以下のメルセデス・ベンツ5選

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都市部の集合住宅や商業施設の駐車場は、立体駐車場であることが多いもの。立体駐車場の場合ボディサイズ、なかでも全高に制約のある場合があります。コンパクトカーからショーファードリブンまで用意するフルラインアップメルセデスブランドの中から、全高1,550mm以下というボディサイズでオススメの5モデルを紹介します。

 

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安全基準の向上による新型車のボディサイズ拡大は一途

 

ライターの萩原です。

 

駐車場は自宅マンションの地下にあるので、雨の日でも傘をささずにクルマに乗れるのが魅力です。しかしボディサイズに制約のある立体駐車場のため人気のSUVが選べないというデメリットもあります。

 

クルマを購入する際に、予算と同じくらい重要なのが駐車場です。駐車場付きの一軒家に住んでいる方には、ピンとこないかもしれませんが、筆者のように集合住宅に住んでいると駐車場によってクルマの選択肢の幅が狭くなることがあるのです。

 

集合住宅や都市部の商業施設の駐車場では、スペースの都合により立体駐車場の場合が多いですよね。最新式であれば、広い車幅や車高が高いクルマにも対応しています。しかし筆者の自家用駐車場のようにちょっと古い立体駐車場だと全幅や全高に制約があるケースが多く、特に全高は1550mmまでという制限が一般的です。

 

全高が1550mmというと現在人気のSUVはほとんど入らないことになります。クルマは年々厳しくなる安全対策に適応させるため、ボディサイズが拡大傾向。SUVなどでは、室内空間を広くしたり、悪路走破性を高めたりするため、全高が1550mmを超えてしまうので、立体駐車場に入りません。これでは、ほしいクルマを諦めざるをえません。

 

でも、あきらめるのはマダ早い。新車では立体駐車場に対応していなくても、旧型車にまで選択肢を広げれば、全高1550mm以下のSUVもあるにはあるのです。

 

というわけで今回は、ハイトワゴンのメルセデス・ベンツBクラスやコンパクトSUVのGLAの旧型をはじめ、全高1550mm以下で立体駐車場に対応した中古車のオススメモデルを紹介します。

 

 

旧型GLAは全高1550mm以下に抑えたコンパクトSUV

▲旧型GLAのフロントスタイル

立体駐車場に対応したメルセデス・ベンツの中古車でイチ押しのモデルが、2014年~2020年に販売されたコンパクトSUVのGLAです。GLAは2014年当時、メルセデス・ベンツ5番目のSUVとして登場しました。

 

GLAは、可変トルク配分型四輪駆動システム「4MATIC」など35年以上にわたるSUV開発の歴史の中で、蓄積したオフロード技術をコンパクトなボディに凝縮し、オールラウンドな走行性能をもつのが特徴です。代表グレードのGLA180のボディサイズは全長4430mm×全幅1805mm×全高1505mmとなっており立体駐車場もOK。

 

GLAの外観は、メルセデス・ベンツのSUVとしてのDNAを備えながら、先進性を融合させた若々しくアクティブな印象のデザインです。美しいウインドウラインは、クーペを彷彿させ、ボディ全周に配されたダークグレーのクラッディングパーツやアンダーガードがSUVらしさを際立たせています。

 

搭載されているエンジンは、GLA180には1.6L直列4気筒ガソリンターボエンジン、GLA250 4MATICには2L直列4気筒ガソリンターボエンジン。ハイパフォーマンスモデルのGLA45 AMG 4MATICには最高出力360ps、最大トルク450Nmを発生するAMG2L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載しています。

 

安全装備は、被害軽減を効果的にサポートする「CPAプラス(緊急ブレーキ機能)」や長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を70以上のパラメーターで検知して注意を促す「アテンションアシスト」が全車標準装備となっています。

 

 

ハイトワゴンのBクラスも旧型なら立体駐車場に対応

▲旧型Bクラスのフロントスタイル

続いて紹介するのは、2012年~2019年まで販売された、広い室内空間と優れた実用性を両立したマルチパーパスコンパクトカーのBクラスです。

 

先代モデルより全高は65mm高くなり、B180のボディサイズは全長4400×全幅1785mm×全高1545mmと立体駐車場に対応した優れたパッケージングが魅力です。ちなみに2019年に登場した現行型のBクラスは全高1565mmですので、立体駐車場には利用不可。

 

室内空間の拡大や高いユーティリティを両立させたBクラスのボディですが、力強いホイールアーチの膨らみによってワイド&ローのスタイリングを強調。さらにエアロダイナミクスに優れたデザインや細部にわたる空力特性の最適化によりCd値0.26を達成しています。

 

Bクラスに搭載されているエンジンは、B180には1.6L直列4気筒ガソリンターボエンジン、B250 4MATICには2L直列4気筒ガソリンターボエンジンとなっています。

 

安全装備は、当時コンパクトカークラスでは、世界初となるレーダー型衝突警告システム「CPA」をはじめ、ドライバーの疲労や注意力低下を検知して注意を促すアテンションアシストや高速でのコーナリング時などにハンドリングに違和感を与えることなく正確に車両姿勢を制御するトルクベクトリングブレーキを標準装備しています。

 

 

スタイリッシュなフォルムが魅力のCLAは2つのボディが選べる

▲旧型CLAシューティングブレークのフロントスタイル

SUV、ハイトワゴンというボディタイプを紹介しましたので、お次はスタイリッシュな4ドアクーペとシューティングブレークという2つのボディタイプを用意するCLAといきましょう。旧型CLAは4ドアクーペが2013年、シューティングブレークは2015年に登場し、2019年まで販売されました。

 

ボディサイズは、4ドアクーペのCLA180は、全長4640mm×全幅1780mm×全高1430mm。またCLA180シューティングブレークは全長4670mm×全幅1780mm×全高1435mmです。
CLAは、スポーティさとダイナミックさが際立つスタイリッシュなフォルムが最大の特徴である4ドアクーペです。またCLAシューティングブレークは、イギリスの貴族がクーペスタイルの乗用車に余暇を楽しむ道具を積める広いラゲッジスペースを設定した車両のことに由来しています。

 

CLA4ドアクーペは、当時量産車で世界最高水準のCd値0.23というエアロダイナミクスを実現し、燃費性能や室内空間の静粛性を向上させています。一方、CLAシューティングブレークは、スタイリッシュなフォルムをキープしながら、後席のヘッドクリアランスは4ドアクーペより42mm拡大。さらにラゲッジ容量は後席使用時でも495Lも確保しています。

 

CLAに搭載されているエンジンは、1.6L直列4気筒ガソリンターボエンジンと2L直列4気筒ガソリンターボエンジンの2種類で、2Lエンジン車の駆動方式は4MATICと呼ばれる4WDです。

 

 

スポーティセダンのベンチマーク、Cクラスセダンも適応

▲旧型Cクラスセダンのフロントスタイル

続いては正統派セダンのCクラスです。2014年~2020年まで販売された旧型のCクラスのボディサイズは、全長4690mm×全幅1810mm×全高1445mm(C180)です。

 

旧型Cクラスは、ボディシェルのアルミニウム使用率を約50%と当時の量産車としては類を見ないレベルに高めながら、高張力鋼板などを適材適所に組み合わせた革新的な軽量高剛性アルミニウムハイブリッドボディを採用しているのが特徴です。

 

この軽量高剛性ボディの採用によって先代比約70kgの軽量化を実現するだけでなく、重心高の低下によるスポーティかつ俊敏なハンドリング。騒音や振動特性の最適化。さらに燃費を最大30%以上向上させるなど数多くのメリットがもたらされています。

 

搭載されているエンジンはC180には1.6L直列4気筒ガソリンターボエンジン、C200/C250には2L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載しています。Cクラスのサスペンションにはアジリティコントロール、スポーツ、エアマティックという3種類のサスペンションを設定。なかでもエアマティックサスペンションはCクラスとして初めて採用したエアサスペンションです。

 

Cクラスに採用された「レーダーセーフティパッケージ」をはじめとする安全運転支援システムは、ドライバーの疲れを最小限に抑える快適性が安全なドライブに貢献するという思想に基づき、安全性と快適性を高次元で融合させています。

 

 

現行モデルからはコンパクトセダンのAクラスをピックアップ

▲Aクラスセダンのフロントスタイル

これまでの4モデルは中古車でしか手に入らないモデルでしたが、最後に紹介するのは現在でも新車が販売されているAクラスセダンです。2019年に登場したAクラスセダンは、メルセデス・ベンツ初の前輪駆動の駆動方式を採用したプレミアムコンパクトセダンです。

 

A180セダンのボディサイズは、全長4550mm×全幅1800mm×全高1430mmと立体駐車場に対応しているだけでなく、全幅を1800mmに抑えており、日本の道路事情にマッチした数少ないコンパクトセダンと言えます。

 

コンパクトなボディですが、Aクラスセダンは、前後のオーバーハングを切り詰め、ホイールベースを長くすることで、大人4人が快適に過ごして移動できる室内空間を確保。またトランクスペースは、420Lを確保しつつ4:2:4の分割可倒式リアシートの採用によりフレキシブルな使い方に対応しています。

 

Aクラスセダンは現行モデルらしく、対話型インフォテインメントシステム、MBUXを搭載。高精細ワイドスクリーン コックピット(10.25インチワイドディスプレイでタッチスクリーン操作対応)や、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールなどがあり、ボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動します。

 

安全装備は、Sクラスと同等のシステムを設定。走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する 「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載しています。

 

搭載しているエンジンは、A180には1.4L直列4気筒ガソリンターボエンジン。A250には2L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載。駆動方式はA180がFF、A250が4WDとなっています。

 

メルセデス・ベンツはコンパクトカーからショーファードリブンまで揃えたフルラインナップメーカーなので、現行モデル、旧型問わず立体駐車場に対応したモデルを数多く用意しています。メルセデスブランドの新車、中古車を取り扱う宮園輸入車販売ならば、きっとピッタリの1台が見つかることでしょう。

 

(萩原文博)

萩原文博(はぎはら・ふみひろ)
AJAJ会員。大学在学中から中古車情報誌の編集部にアルバイトで参加。卒業後は編集者として企画立案し、ページ製作を行う。2006年からフリーランスエディター/ライターとして独立。2015年からは、新車カタログ本製作を担当し年間200台以上の新車試乗・撮影を行っている。

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